前回(といっても担当者2人で更新しているので前々回が正しいのですが、ややこしくてすいません)、会社の健康状態をチェックするポイントを今後書いていくお伝えしたとおり、今回そのテーマについて書きたいと思います。

当たり前のことですが、企業を再生していくためには、黒字であることが絶対条件です。1円でも赤字であることはダメです。

誰もが“なにをいまさら”とお思いでしょうが、意外に企業再生・再建に取組まなければならない企業の経営者は、赤字体質が長く続いたことにより、赤字に慣れてしまいどうにか黒字にしなければという意識が希薄に感じることが少なからずあります。

そして、本業の黒字転換の可能性があるのか、あるのであればどうやって黒字にするのかを質問すると非現実的な理想論を展開したり、不況のせいにしたりする方が多く、今後の黒字転換の可能性を感じられない場合もあります。

また、赤字の原因を把握されていないので打つ手もわからず、同業他社で成功している企業の成功要因も研究されていません。

悩んでいても仕方がないので是非、考えていただきたいのですが赤字の自社の問題点を把握するには3点しかありません。

まずは売上。

売上が上がれば黒字に出来る可能性は高まります。ただし、売上を上げたいがために赤字の仕事を取ってしまうのであれば本末転倒であり、またこの不況期に売上を拡大することは非常に難しいことも事実です。付加価値が高く他社と差別化できる商品等がある場合は良いですが、安直に売上だけを拡大することは危険です。

次は、原価率

ユニクロは不況期でも優良企業として有名ですが、先日も1000円を切るジーンズを販売することでニュースになっていました。しかし、ユニクロの成功要因は、物が売れない時代に安くジーンズを売った販売戦略にあるのではなく、1000円を切る値段でジーンズを売ってもしっかり利益が取れる原価率に押さえられる原価管理体制があったからです。ユニクロまでとはいかなくても、同業他社にも負けない原価競争力の有無が黒字転換に大きく影響してきます。黒字転換の心臓部分です。

最後は、一般管理費のスリム化です。売上規模や売上総利益額に見合った一般管理費になっているかということです。一般的にリストラと呼ばれる部分はこの一般管理費の削減に当たることが多いと思います。

この3点で同業他社の黒字企業の数値と比べてどこに問題を抱えているのか?その違いはどういったことから生まれているのか?ということを調べるだけで改善すべき点が見えてくるのです。

言われてみれば当たり前のことなのですが、赤字になるとあせるばかりで自社の現状分析が出来ていなく、ただ不景気のせいばかりにしている企業は非常に多いので、この3点で現状を知ることで黒字化までの道筋を描いていただければと思います。

そして黒字転換した、もしくは黒字の見通しがついたという企業は、再生への路が開かれることになります。

当たり前のことですが、自社の健康状態が良好であるかどうかを第一に判断していただければと思います。